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第43回全電力野球大会
大会を終えて

藤井選手
藤井選手
 私は,新入社員ということで、合宿や大会は初めての参加でした。
 4月の合宿に参加させて頂いた時も大会まで残り一ヵ月という時期でした。合宿に参加することになって不安もありましたが,先輩方が沢山声を掛けて下さりあまり緊張せず練習に臨むことができました。
 練習の中で一番強く感じたことは,私よりも年齢が一回り上の先輩方も大会に向けて体を作って来ているということです。自分の体がどれだけやればここまでのプレーができるということを理解して実際に練習をしているのを見て,このチームのモチベーションの高さを感じました。そして,私も早くこのチームでプレーをするという自覚をしっかりと持たなければならないと思いました。
 四月の合宿を終えて,次にチームに合流したのが大会の前日でした。先輩方の表情を見ていると自信に満ち溢れていました。毎日仕事に追われている中、自分で工夫して練習時間を作り、大会までの1ヶ月間順調に調整できたのだと思いました。先輩方から仕事を一人前以上にしてこそ、全電力に参加する権利(価値)があると聞いていたからです。私はまだ責任のある仕事を任されていませんが、先輩方のように仕事と野球の両立が出来る選手になりたいと思いました。
 大会初日,対戦相手は九州電力でした。十年以上勝ち星がない相手ということで,先輩方はアップから普段と顔つきが違い、気合が入っていたように思います。
 試合は接戦で苦しい場面も何回かありましたが,結果はサヨナラ勝ちという最高の形で勝つことができました。試合中,ベンチのムードやプレーしている先輩方を見て,勝ちに対する執念やどんな場面でも焦らない落ち着いた雰囲気を感じることができました。
 サヨナラで勝ちが決まった瞬間に涙を流して喜んでいる先輩や,抱き合って喜んでいる先輩がおられました。私もチームの勝利は嬉しいですが,今回が初めての私と何年も悔しい思いをしてきた先輩方の嬉しさには,差があったのかなと思いました。私もいつかこの大会での勝利を泣いて喜べるような選手になりたいと強く感じました。
 二日目は,沖縄電力との試合でした。私はこの試合で、ワンプレー(1球)の大切さ(重さ)を改めて実感しました。ワンプレー(1球)で試合の流れが変わり結果、負けが現実となったのです。
 しかし、九回最後の攻撃のとき,ライトライナーでアウトになったキャプテンの中村さんが,ベンチに帰ってきてすぐに誰よりも大きな声で次のバッターに声援を送っている姿を見て,とても良いチームに入れて頂いたと思いました。このキャプテンの姿勢から,「来年は絶対にやってやろう」と前向きな気持ちを持つことができたとともに,私にとって忘れられない試合になりました。
 高校野球を辞め、社会人になってこんなに熱くなれる野球に出会えたことに感謝しています。
 合宿から大会まで短い間でしたが,指導者の方やキャプテンから色々なミーティングがありましたが,その中で一番多く聞いた言葉は「感謝」でした。
 今までも「感謝」は大切なことだと思っていましたが,この大会に参加させて頂いてその思いは更に強くなりました。
 今回は三位という結果に終わってしまいましたが,大会に参加する機会を与えて下さったことに感謝し,この経験を無駄にせず今後の仕事や生活に生かしていきたいと思います。
 そして,来年こそは優勝できるように自分自身を鍛えてチームの力になれるように頑張りたいと思います。

大会結果


組合せと結果


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