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ラストランを迎えた梅木選手へインタビュー

  • [ 選手日記 ]
  • 2011年1月31日

今回は,昨年12月19日の防府読売マラソンでラストランを終えた梅木蔵雄選手に,13年間の選手生活を振り返って,インタビューに答えてもらいました。

 

 

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 Q 13年間,お疲れ様でした。今のお気持ちは。

13年間で,マラソン19回,ニューイヤー駅伝10回,そのほか多くの大会で走りました。自分でも本当に,長い間よく走りきったなと思います。

マラソンはすぐ走ることが難しく,ある程度練習を積んでトラックで結果を出してからとなります。私はマラソンを始めてから年に2本ペースで走り,色々な大会にも出場させていただいたので,そういった面ではいい経験をさせていただいたと思います。また,自分の体も丈夫だったのかなと思います。

ニューイヤー駅伝に関しては10回も走ったというのはチームでも油谷選手と私くらいで,10回走るということは,10年以上,競技生活を続けないといけません。中国電力は常に優勝を狙うチームなので,その中で10回メンバーに入ることができたのは,自分でも頑張ったと思います。 

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ラストラン・防府読売マラソン

Q これまでの選手生活の中で,陸上選手をしていて良かったことは何ですか。

本当にたくさんの方に会えたのが良かったと思います。これまで国内や海外の様々な大会・合宿に参加させていただき,たくさんの方に出会えました。この出会いは自分の財産になりました。

 また,入社後数年してランナーズスクールが始まり,小学生に走り方を教える機会ができましたが,参加してくれた小学生が大会の応援に来てくれたり,最初の頃に参加してくれた小学生が,陸上に興味を持って高校で陸上競技をしてくれたりしているところを見たときには,陸上選手をしていて良かったと感じました。

 Q ランナーズスクールで参加者に伝えたかったことは何ですか。

子供たちにとって,走ることはどうしても苦しいことだというイメージがあると思います。楽しいと思ってもらえるよう,気持ちを変えてもらうことが大変でした。色々と触れ合うことで,最初は「走ることは好き?」と聞いたら「あまり好きじゃない」という子が多かったのが,後半になるにつれて「楽しい」と言ったり笑顔が見えたりしたので,一緒に走って良かったなと思いました。

Q 梅木選手にとって,走ることの魅力は何ですか。

「これだけ頑張れば,これだけ結果になる」という,努力に応じて結果がついてくるところだと思います。練習をしっかり頑張れば,いい成績がついてきます。そうして,自分で達成感が得られるのが魅力だと思います。努力することは陸上に限らず,何にでもつながることだと思います。 

 Q 最も印象に残っている,思い出の大会は?

2004年のニューイヤー駅伝,初優勝のときですね。自分がゴールテープを切らせていただいたので大変印象に残っています。ニューイヤー駅伝の初優勝は当社チームとして,大げさかもしれませんが歴史に刻まれるくらい大きなことだったと思うので,そこでアンカーを走りゴールテープを切らせていただいたことは強く印象に残っています。

 

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 練習中のひとコマ(左は白濱選手)

  Q たすきを受け取ったときの気持ちを覚えていますか。

 自分が最後なのでここで抜かれてはだめだという気持ちと,優勝しかないという気持ち。不安と,何とかして優勝しようという気持ちでしたね。

 

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Q 走っている最中は,どのような感じでしたか。頭が真っ白になりましたか。

そんなことはないです。後ろを振り返ることなく前を見て走るだけだと思っていたので。

ただ,ゴールテープを切った瞬間は真っ白でした。最初に,油谷選手か五十嵐選手だったと思うんですが,誰かが真っ先に駆け寄ってきてみんながもみくちゃになって,何がなんだかさっぱり分かりませんでした。

 Q これからの陸上競技部に対しては,何を思いますか。

 当社チームはこれまで22年の活動を行ってきましたが,急に強くなったわけではないと思います。長い間,先輩方が築き上げてきたもの,積み重ねてきた練習を,ようやく2004年にニューイヤー駅伝優勝に結びつけました。そういった流れをこれからも継続していって,優勝するという強い気持ちを持ってこれからもチャレンジしてほしいと思います。 

 

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Q ESSC会員や職場のみなさんへ一言お願いします。

職場のみなさんには,大会に向けて声をかけていただいたり,体調を気遣っていただいたり,とても練習しやすい環境を作っていただいたと思います。

応援団のみなさんも,ニューイヤー駅伝の際は元旦の忙しいときに大晦日から出てきていただいて,本当にありがたいと思います。みなさんに応援していただいて,本当に感謝しています。どうもありがとうございました。

走ることはやはり好きなので,これからは中国電力陸上競技部のいちファンとして,市民ランナーとして楽しく走っていきたいと思います。また,陸上競技が普及するためにお手伝いできることがあれば,協力していきたいと思っています。

 

 

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